この2つの表現の"de"は同じでしょうか?
常識的に判断すれば「違います」ね。
une bouteille de vinは「ひと瓶のワイン」
une bouteille de glaceは「氷でできた瓶」
ですね。
"de"には第二の用法があるのです。
名づけて「主原料のde」です。
ワインでできた瓶は考えにくいですよね。
そこで「主原料のde」の登場なのです。
une bouteille de glace
un blouson de cuir(革ジャン)
de la confiture de fraises(いちごジャム)
がこの用法に当たります。
屁理屈をこねれば(こねなくても)
une cuillère d'argentは
1.スプーンいっぱいの銀
2.銀製のスプーン
両方の解釈が可能ですよ。
2015年1月30日金曜日
un verre de vinかun verre à vinか?
このふたつはどう違うのでしょうか?
"de"の左には単位や量を表す単語がきて、右には中身や実質的な物が置かれます。
un littre de lait
une cuillère de sucre
beaucoup de bièreもこの仲間ですよ。
"à"の左には容器や形を表す単語が来て、右には目的を表す単語が置かれます。
une cuillère à soupe(大さじ)
un moulin à café(コーヒーミル)
un moulin à vent(風車)
ということは、
un verre de vinはグラスワイン
un verre à vinはワイングラスですね!
パリのカフェで「空のグラス」を注文しないようにしましょうね。
"de"の左には単位や量を表す単語がきて、右には中身や実質的な物が置かれます。
un littre de lait
une cuillère de sucre
beaucoup de bièreもこの仲間ですよ。
"à"の左には容器や形を表す単語が来て、右には目的を表す単語が置かれます。
une cuillère à soupe(大さじ)
un moulin à café(コーヒーミル)
un moulin à vent(風車)
ということは、
un verre de vinはグラスワイン
un verre à vinはワイングラスですね!
パリのカフェで「空のグラス」を注文しないようにしましょうね。
名詞と動詞の組み合わせ
悪夢(un cauchemar)を見る
決心(une décision)をする
叫び声(un cri)をあげる
これらを日本語に訳した時に、どのような動詞が選択されるでしょうか?
「見る」だからregarderかvoirかな。いや夜だからrêverかな。
「する」はfaireでしょう。
「あげる」はleverか、言うと考えればdireも使えるかな。
残念ながらどの組み合わせもフランス語では使うことができません。
faire un cauchemar
prendre une décision
pousser un cri
が正しい表現です。
「えー難しい!」って声が聞こえてきそうですが、これらの表現が身に付いているフランス人が日本語を学ぶ時も同じ(逆だけど)苦労をするのですよね。
まあお互い様です。
朝ごはんを食べる、病気になる、妊娠をする、春が来る…
調べてみましょうか。
2015年1月20日火曜日
"chez"の不思議
フランス語には(日本語や英語と比較をすると)不思議なと言うかオモシロイ現象に出くわすことがあります。
chezがその一つです。
辞書を見ると「前置詞」と分類されています。
品詞分類上はà, avec, pour... などと同じということですね。
Je pars à(またはpour) Tokyo.
Je pars avec mes parents.
Je pars chez toi.(君ん家に出発する)
全部文法的に正しい文ですね。
じゃあ自分の家を出発する、ってどう言うのでしょう?
正解は…
Je pars de chez moi.
なんですねえ。
しかしJe pars de la maison.
とも言えるので、この二つの同じ意味を持つ文ではchez moi = la maisonと言う構図が成立します。
あれっ? chez moiは名詞なんだろうか?と言うことは下記のような文が作れるのでしょうか?
Chez moi est joli.
残念ながら、間違った文=非文です。
⚪︎ La maison est jolie. は正しいですよ、もちろん。
どうやら前置詞deとのみ併用可能のようです。
en face de chez vous
à côté de chez nous...
興味深いですね。
2015年1月14日水曜日
時の表現(前置詞はいるの?)
「2015年に」「今朝」「今週末に」… どんなふうにフランス語では使われるのでしょう。
前置詞が使われるタイプ:
・à 7 heures(7時に)
・en janvier(1月に)
・en 2015(2015年に)
・au printemps, en été, en automne, en hiver(春に…)
・dans la matinée/l'après-midi/la soirée(午前中に…)
・il y a 8 jours(一週間前に)
・dans 15 jours(2週間後に)
・d'ici un mois(1ヶ月以内に)
・au vingt-et-unième siècle(21世紀に)
前置詞なしで使われるタイプ:
・le matin/soir(普段朝/夜には)
・ce matin, cet après-midi, ce soir(今朝…)
・cette semaine, ce mois-ci, cette année(今週…)
・aujourd'hui(今日)
・hier(昨日)
・avant-hier(一昨日)
・demain(明日)
・après-demain(明後日)
・ce week-end(今週末)
・samedi(土曜日に)
・le samedi(普段土曜日には)
・samedi prochain(次の土曜日に)
・samedi dernier(この前の土曜日に)
・la semaine prochaine(来週)
・la semaine dernière(先週)
区別をして覚えましょう!
前置詞が使われるタイプ:
・à 7 heures(7時に)
・en janvier(1月に)
・en 2015(2015年に)
・au printemps, en été, en automne, en hiver(春に…)
・dans la matinée/l'après-midi/la soirée(午前中に…)
・il y a 8 jours(一週間前に)
・dans 15 jours(2週間後に)
・d'ici un mois(1ヶ月以内に)
・au vingt-et-unième siècle(21世紀に)
前置詞なしで使われるタイプ:
・le matin/soir(普段朝/夜には)
・ce matin, cet après-midi, ce soir(今朝…)
・cette semaine, ce mois-ci, cette année(今週…)
・aujourd'hui(今日)
・hier(昨日)
・avant-hier(一昨日)
・demain(明日)
・après-demain(明後日)
・ce week-end(今週末)
・samedi(土曜日に)
・le samedi(普段土曜日には)
・samedi prochain(次の土曜日に)
・samedi dernier(この前の土曜日に)
・la semaine prochaine(来週)
・la semaine dernière(先週)
区別をして覚えましょう!
2014年10月6日月曜日
日本語とフランス語の母音
やはりフランス語らしく話す時の一つの要は「母音」ですね。
日本語には「ア・イ・ウ・エ・オ」の5音、フランス語には[a, ɑ, i, u, y, ø, œ, ǝ, e, ɛ, o, ɔ]に加えて、鼻母音と呼ばれる鼻に息を抜いて発音される母音が4音存在します。
合計16音...
「無理、発音できないよ〜」と思った方も、あまり心配する必要はありません。
区別をしないといけない音はたった!「10音」だからです。
しかも日本語の「ア、イ、エ、オ」はそのまま使えます。
(ただし唇でしっかり形を作って大きな聞こえる声で発音してくださいね)
二種類ある同じような母音([a/ɑ]≒ア、[e/ɛ]≒エ、[o/ɔ]≒オ)も区別ができる必要は全くありません。
多くのネイティブが区別をしていませんし、地方差もあるのです。
(ちなみに[ø/œ]の組み合わせも同様ですが、この音は練習する必要があります。「ウ」とは全く違う音ですよ!)
もし[e/ɛ]の母音の区別のレッスンがあって万が一上手くできなくても、全く気にする必要はありませんよ。
【注意】
厳密に言えば、一人称の単数直説法単純未来形と条件法単純形(=現在形)の語尾の発音は、未だに区別をしているネイティブが少なからずいます。
Je sortirai [Ʒǝ-sɔʁ-ti-ʁe](いわゆる狭い「え」)
Je sortirais [Ʒǝ-sɔʁ-ti-ʁɛ](広い「え」)
「正しいフランス語」では全ての母音を区別をします。
ただ「正しい」って、何でしょうねえ…
ご興味のある方は教室まで話を聞きに来てください。
お待ちしていますね。
日本語には「ア・イ・ウ・エ・オ」の5音、フランス語には[a, ɑ, i, u, y, ø, œ, ǝ, e, ɛ, o, ɔ]に加えて、鼻母音と呼ばれる鼻に息を抜いて発音される母音が4音存在します。
合計16音...
「無理、発音できないよ〜」と思った方も、あまり心配する必要はありません。
区別をしないといけない音はたった!「10音」だからです。
しかも日本語の「ア、イ、エ、オ」はそのまま使えます。
(ただし唇でしっかり形を作って大きな聞こえる声で発音してくださいね)
二種類ある同じような母音([a/ɑ]≒ア、[e/ɛ]≒エ、[o/ɔ]≒オ)も区別ができる必要は全くありません。
多くのネイティブが区別をしていませんし、地方差もあるのです。
(ちなみに[ø/œ]の組み合わせも同様ですが、この音は練習する必要があります。「ウ」とは全く違う音ですよ!)
もし[e/ɛ]の母音の区別のレッスンがあって万が一上手くできなくても、全く気にする必要はありませんよ。
【注意】
厳密に言えば、一人称の単数直説法単純未来形と条件法単純形(=現在形)の語尾の発音は、未だに区別をしているネイティブが少なからずいます。
Je sortirai [Ʒǝ-sɔʁ-ti-ʁe](いわゆる狭い「え」)
Je sortirais [Ʒǝ-sɔʁ-ti-ʁɛ](広い「え」)
「正しいフランス語」では全ての母音を区別をします。
ただ「正しい」って、何でしょうねえ…
ご興味のある方は教室まで話を聞きに来てください。
お待ちしていますね。
2012年1月16日月曜日
ne-rienやne-personne
どちらも否定表現で、ne-rienは「何も〜ない」ne-personneは「誰も〜ない」を意味します。
Je ne mange rien ce soir.
Je ne vois personne à Paris.
こんなふうに使います。
では助動詞と共に使うときはどうなるのでしょう。
Je ne veux rien manger. Je n'ai rien mangé.
Je ne vais voir personne. Je n'ai vu personne.
こんな語順になります。
まあこうなるのだから覚えるしかないのですが、それぞれの語の始まりを考えると少し楽になるかもしれません。
rienは元は否定のpasと同じで、pasが分家したものだと考えてください。
すなわち、pasが置かれる位置と同じなのですね。
Je ne veux pas manger de gâteau. Je n'ai pas mangé de gâteau.
pasの位置に置かれているのがわかりますね。
(neとpasの位置は?)
neは主語の直後、pasは活用している一つ目の動詞及び助動詞の直後でしたね!
personneは「人」を意味している名詞が否定語のneと共に使われるようになったので、直接目的補語が置かれる名詞の位置のままです。
Je ne vais voir aucun Japonais. Je n'ai vu aucun Japonais.
あれ?aucunってなんだろう?
Je ne mange rien ce soir.
Je ne vois personne à Paris.
こんなふうに使います。
では助動詞と共に使うときはどうなるのでしょう。
Je ne veux rien manger. Je n'ai rien mangé.
Je ne vais voir personne. Je n'ai vu personne.
こんな語順になります。
まあこうなるのだから覚えるしかないのですが、それぞれの語の始まりを考えると少し楽になるかもしれません。
rienは元は否定のpasと同じで、pasが分家したものだと考えてください。
すなわち、pasが置かれる位置と同じなのですね。
Je ne veux pas manger de gâteau. Je n'ai pas mangé de gâteau.
pasの位置に置かれているのがわかりますね。
(neとpasの位置は?)
neは主語の直後、pasは活用している一つ目の動詞及び助動詞の直後でしたね!
personneは「人」を意味している名詞が否定語のneと共に使われるようになったので、直接目的補語が置かれる名詞の位置のままです。
Je ne vais voir aucun Japonais. Je n'ai vu aucun Japonais.
あれ?aucunってなんだろう?
2011年5月30日月曜日
多分
辞書に間違いや誤訳というのは必ず存在します。
「多分」のフランス語訳はpeut-êtreだと思っていませんか。
なぜだか日本全国で間違って伝えられている変な都市伝説です。
正解の訳は... probablementもしくはsans douteですね。
試しに目の前にあるLe Robert pour Tousという仏仏辞典を引いてみると「adverbe indiquant une simple possibilité=単なる可能性を指し示す副詞」だそうです。
そう、表しているのは「可能性」であって「可能性の高さ」ではないのですよ。
peut-êtreは「かもね、ひょっとしたら」と訳すのが適当です。
Il vient? - Peut-être.
この返事ならぼくなら待ちません。
Il vient? - Probablement.
もうしばらく待ちましょうか。
「多分」のフランス語訳はpeut-êtreだと思っていませんか。
なぜだか日本全国で間違って伝えられている変な都市伝説です。
正解の訳は... probablementもしくはsans douteですね。
試しに目の前にあるLe Robert pour Tousという仏仏辞典を引いてみると「adverbe indiquant une simple possibilité=単なる可能性を指し示す副詞」だそうです。
そう、表しているのは「可能性」であって「可能性の高さ」ではないのですよ。
peut-êtreは「かもね、ひょっとしたら」と訳すのが適当です。
Il vient? - Peut-être.
この返事ならぼくなら待ちません。
Il vient? - Probablement.
もうしばらく待ちましょうか。
2011年3月28日月曜日
またまた久しぶりです
長らく更新していませんでしたね。
Ça faisait longtemps que je n'avais pas mis cette page à jour. です。いや面目ない...
順を追って考えましょう。
フランス語においては時の経過の表現は「最後に更新してから〜の時間がたっている」と考えるのではなく、「更新しなくなってから〜の時間がたっている」と考えるのです。
「長い時が流れているわけです、このページを更新しなくなってから」
Ça fait longtemps que je n'ai pas mis cette page à jour.
ただこの表現だと実はまだ更新されていないことになります。
昨日までだったら使えたんですがね。
正確に言えば、みなさんがこのページを読んでいる時点ではすでに更新されているわけなので、「長い時が流れていた(今は新しい記事を読んでいる)」ので時間的には過去に一つずつ移すほうが自然です。
現在形→半過去 半過去→大過去
「〜ぶりです」に対応する動詞はimparfait(半過去)「更新する」の方の動詞はplus-que-parfaitです。
Ça faisait longtemps que je n'avais pas mis cette page à jour.
とこうなります。
前にもこのネタ書いていたらごめんなさい。
Je m'excuserais si j'avais déjà écrit le même genre d'articles...
2009年12月23日水曜日
COD? COI?
昨日、中学のフランス語の教師をしている友人と話をしている時のこと。
「COD, COI, COS...」
CODはもちろん「直接目的語」のことですね。それはわかる。
COIは「間接目的語」のことですね。これもわかる。(わからないと今の仕事はしていないですよね…)
ただここで一つ驚くことを言うのです。
「COIはaかdeに導かれるんだよね」
「aはわかるけどdeって何?」
中学校向けの文法教科書を見せてもらうと確かにそう書いてあります。
J'ai téléphoné à mon père.
Je parle de mon travail.
しかもfinir deやcommencer aの前置詞+動詞の原型もCOIだというのです。
わかるようなわからないような。
Qu'est-ce que tu as demandé de faire à ta copine?
- Je lui ai demandé de prendre du pain en revenant.
これだとCOIが二つあることになりますよね。
実は…そうじゃないらしいのです。
今日一日かけて調べてみます。
新しい文法事項なのか、本国向けと外国人向けの文法は違うのか、20年いろんな資料を読んできたけど気になったことはなかったですね。
「COD, COI, COS...」
CODはもちろん「直接目的語」のことですね。それはわかる。
COIは「間接目的語」のことですね。これもわかる。(わからないと今の仕事はしていないですよね…)
ただここで一つ驚くことを言うのです。
「COIはaかdeに導かれるんだよね」
「aはわかるけどdeって何?」
中学校向けの文法教科書を見せてもらうと確かにそう書いてあります。
J'ai téléphoné à mon père.
Je parle de mon travail.
しかもfinir deやcommencer aの前置詞+動詞の原型もCOIだというのです。
わかるようなわからないような。
Qu'est-ce que tu as demandé de faire à ta copine?
- Je lui ai demandé de prendre du pain en revenant.
これだとCOIが二つあることになりますよね。
実は…そうじゃないらしいのです。
今日一日かけて調べてみます。
新しい文法事項なのか、本国向けと外国人向けの文法は違うのか、20年いろんな資料を読んできたけど気になったことはなかったですね。
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