2009年9月9日水曜日

二個いち

はさみ、靴、靴下、メガネ、コンタクトレンズ...
これらに共通することは、そう「二個一=2ケそろって一人前」ということですね。

Combien de chaussures as-tu acheté à Paris?
 - J’ai acheté 5 chaussures.

パリで靴は何足買ったの?
 - 5足だよ。

J’ai trouvé des chaussettes trouées. J’en ai jeté 3.
穴があいている靴下を見つけたから、3足捨てました。

ふつう靴は「2ケ」買うのが普通ですね。「5ケ」購入したとなると、片足の予備を買ったということでしょうか。

3ケの靴下を捨てたということは、片方には穴が開いていなくて、違う靴下と組み合わせて履くのでしょうか。

上記のような名詞を「1セット」という時にはune paire deという表現が便利ですね。

J’ai acheté 5 paires de chaussures.
J’ai jeté 3 paires de chaussettes.

質問する時も、

Combien de paires de chaussures... ?
が誤解のない自然な疑問文ですね。

ちょっと気になって調べてみました。
シャツやズボンはどうなっているのでしょう。

どうやら昔は複数形が基本であった時代があるようなのです。(英語ではtrousersですからね)
片一方だけを取り上げる機会が少ないために単数での使用が可能になっていったようです。

最近の変化としては、はさみ(= ciseaux)が単数形で使われることも増えてきました。

Tu as un ciseau à me prêter, stp?
(はさみ貸してくれない?)

これだから言葉の勉強は止められない!

2009年9月8日火曜日

c'est と il est

第三者を紹介する時に「彼は〜です」というつもりで、

Il est Jacques.

と言っていませんか。
厳密に言えば間違いですね。

初対面なので「目の前の男性」はまだ認識していない状態なのです。
いったん自分の意識に取り入れるためには「c'est」の扉をくぐらなければなりません。

C'est Jacques.
が適当ですね。

では話が進んで「彼は料理人で、料理が上手なのです」はどう言いましょう。

Il est cuisinier, et il est un bon cuisinier.

何かおかしいですね。

il est / elle est の後には「職業&社会的立場または国籍」を表す名詞のみが置かれ、「限定辞(冠詞や所有冠詞など)」は原則的に使われない

Il est cuisinier / il est professeur / il est japonais / elle est actrice...
は正しい文なのですが、

ils sont mes parents / il est un bon cuisinier / elle est ma prof / il est mon mari...
は不可なのです。

一般的には「c'est または ce sont」が使われます。
Ce sont mes parents / c'est un bon cuisinier / c'est ma prof...

または目の前にいる人を「代名詞」で言い換えるのはよく考えれば失礼なので、

Patrick est un bon cuisinier.
Agnès est ma prof.

と名前を使えば全てが解決します。
英語とは違うのです。

Bonjour. C'est Didier, mon mari. Il travaille pour le Monde...
こんな風によく紹介をされます。

2009年9月7日月曜日

〜する前に

Je suis sorti(e) faire une promenade avant le petit déjeuner.
(朝食の前に、散歩に出かけた)
Je sortirai faire une promenade avant le petit déjeuner.
(朝食の前に、散歩に出かけます)

「avant + 名詞」の表現は便利ですね。
主動詞(上の例文ではsortir)がどの時制で使われていても、全く影響を受けません。
(まあ名詞なので変化させ様がないのですが...)

もう一人登場させようと思えば、こんな表現も使えます。

Avant le retour de mon mari, j'ai/avais commencé à préparer le dîner.
(主人が帰って来ないうちに、夕食の準備を始めました)
Avant mon retour, mon mari s'est/était mis à mettre la table.
(私が戻る前から、旦那がテーブルセッティングを始めました)

では、「読む前に(読まないうちに)」「〜に電話をする前に」などのように動詞を使いたいときはどうすればいいのでしょうか。

この場合は「avant de + 動詞の原形」となります。
昨日のavant de とは違い「完了」の表現にする必要がないので「原形=不定詞」のままでよいのです。

Je prendrai un bain avant d'attaquer mes devoirs.
(宿題にとりかかる前にお風呂に入るよ)
On ne doit jamais boire avant de conduire, même pas une goutte.
(運転する前は決して飲んではいけません、一滴たりともです)

名詞や動詞の原形を使うことで解決できるならそれがいいのです。

ただし従属節の主語と主節の主語が違う場合は「avant que + 主語 + 動詞」の構文を使わざるをえません。
しかも!接続法を使うことが義務づけられています。

先生が怒ってしまう前に、(わたしが)自分で何とかして解決方法をみつけなければ...
Je dois absolument trouver la solution avant que le prof se mette en colère.

名詞や動詞で表現できない時のみ「avant que + 主語 + 動詞」を登場させて下さいね。

2009年9月6日日曜日

〜した後に

Je suis sorti(e) faire une promenade après le petit déjeuner.
(朝食の後に、散歩に出かけた)
Je sortirai faire une promenade après le petit déjeuner.
(朝食の後に、散歩に出かけます)

「après + 名詞」の表現は便利ですね。
主動詞(上の例文ではsortir)がどの時制で使われていても、全く影響を受けません。
(まあ名詞なので変化させ様がないのですが...)

もう一人登場させようと思えば、こんな表現も使えます。

Après le retour de mon mari, j'ai commencé à préparer le dîner.
(主人が帰って来てから、夕食の準備を始めました)
Après mon retour, mon mari s'est mis à mettre la table.
(私が戻った後で、旦那がテーブルセッティングを始めました)

では、「読んだ後で」「〜に電話をした後で」などのように動詞を使いたいときはどうすればいいのでしょうか。

この場合は「après avoir + 過去分詞/après être + 過去分詞」となります。
(après に続けて、複合過去の原形とも不定詞(=原型)の複合形と考えてください)
日本語の「〜した(完了を表す)」とフランス語の「avoir/être + 過去分詞」が対応していると考えてください。

Je prendrai un bain après avoir lu ce paragraphe.
(この章を読んだらお風呂に入るよ)
J'ai l'impression que mon fils a fait un cauchemar après s'être endormi.
(息子は寝付くとすぐに嫌な夢を見たようだ)
On ne doit jamais conduire après avoir bu, même pas une goutte.
(飲んだ後は決して運転してはいけません、一滴たりともです)

après que + 主語 + 動詞 はお薦めしません。
1. 動詞が活用しているので文が煩雑になる。simple is bestです。
2. 直説法か接続法か... 誰も答えが出せない。

名詞を使うことで解決できるならそれがいいのです。
わざわざ複雑な構文を使うまったく必要はありません。
単に「自己満足」にしか過ぎません。

2009年9月4日金曜日

寝ると眠る

日本語では普段は「寝ると眠る」を区別をして使っている人は少ないと思います。

昨日何時に寝た?
おはよう。よく寝られた?
シーっ!子供が寝てるから。

日常会話では主に「寝る」が使われている気がしますね。
フランス語に厳密な使い分けがあります。

(朝に)目が覚める⇔眠りに落ちる
   se réveiller ⇔ s'endormir
ベッドから出る⇔床につく
   se lever ⇔ se coucher
眠りに落ちてから目覚めるまでの間
   dormir

se coucher→s'endormir ~ dormir ~ se réveiller→se lever
こういう時間の流れですね。

Je me suis réveillé à 7 heures mais je me suis levé 30 minutes après. Il faisait tellement froid...
7時に目が覚めたけど起きたのは30分後。寒かったし...

J'ai eu du mal à m'endormir hier soir. Et je n'ai pas bien dormi.
昨夜はなかなか寝付けなくてね。よく眠れなかったよ。

昨日何時に寝た?
A quelle heure est-ce que tu t'es couché hier?

おはよう。よく寝られた?
Bonjour. Tu as bien dormi?

シーっ!子供が寝てるから。
Chut... Le bébé dort.

~時にdormirすることもできないし、~時間se coucherすることもできないのです。

Dormez bien. A demain!

2009年9月3日木曜日

しょっちゅう...って?

Vous voyagez souvent à l'étranger?
 - Non, je ne voyage pas souvent à l'étranger mais, je voyage de temps en temps.
外国旅行はしょっちゅうしますか。
 - いえ、よくという訳ではないですが、時々は出かけます。

文法的には全く問題はありません。
頻度の副詞(の単語 = souvent, rarement など)は、動詞の直後に置くのがルールなので位置の問題もありませんし、動詞の活用も正しくできています。

ただ会話にはなっていないですね。
会話とは「言葉のキャッチボール」なので、受けた会話の中に「発言者の常識」に拠った表現が多いと、受けた側は戸惑ってしまうのです。

しょっちゅう、時々、しばしば、まれに...

発言者の感覚と必ずしも同じではないのです。

高校生の「カラオケには時々行きます」と働いている大人の「時々」は明らかに頻度が違うし、裕福な方と一般人の「しょっちゅう海外旅行をする」は間違いなく5〜10倍の頻度の差があるはずです。

ではどうすればいいのでしょうか。

具体的に回数を伝える癖をもちましょう。

Je voyage souvent à l'étranger, 2-3 fois par an.

Je vais rarement au karaoké avec des copines, qui préparent leurs concours d'entrée. Elles n'ont pas le temps.
On ne chante que 2-3 fois par semaine, ce n'est pas beaucoup, non?
入試の準備をしていて忙しいので、友だちとはあまりカラオケには行きません。
週に2−3回ですね。少ないでしょ!?

国、立場、世代、環境... が違えば「常識」は違いますからね。

2009年9月2日水曜日

「多くない」少しと「多い」少し

話者が多くないと思っている数えられる名詞につく「少し」はquelquesが対応するのでしたね。

As-tu beaucoup de sacs comme ça?
 - Non, j'ai quelques sacs dans ce style. J'en ai 3 (= J'ai 3 sacs).

じゃあこの場合はどうでしょう。
As-tu une voiture?
 - Oui, j'ai une Mercedez et une autre Prius. J'ai quelques voitures.

何かが変です。

そう、quelquesという不定形容詞は暗に「少ない」という意味を持っているので、「2台も」持っていることを表現するのに使うと不自然なのです。

では「多い」ということに対応する「少し」という表現はあるのでしょうか。

こんなときには plusieurs の出番です。
J'ai plusieurs voitures = J'en ai plusieurs. がふさわしいですね。

名詞の数が「多い」と判断するのは話者なので、いくつ以下がquelquesでいくつ以上がplusieursという決まりはありません。
話し手が「少ない」と思えば10という数もquelquesの対象になりえますし、「多い」と判断すれば2という数でもplusieursが使えます。

時計マニアの発言なら、
J'ai quelques montres. Je n'en ai que 8.
時計はあまり多くないんだよね。8本だけです。

一般人なら、
J'ai plusiuers montres. J'en ai même 3!
時計多く持ってるよ。3本も!

こういう使い方が自然でしょうね。

2009年9月1日火曜日

多い少ない

1. Je bois beaucoup de café tous les matin.
(朝はコーヒーをたっぷり飲みます)
2. Je bois un peu de café tous les matins.
(朝はコーヒーを少し飲みます)
3. Je bois peu de café tous les matins.
(朝はコーヒーをほんの少しだけ飲みます)

1>2>3と飲む量が少なくなっていることは分かりますね。

じゃあ「数えられる」名詞ではどうでしょう。
1. Je lis beaucoup de livres en japonais.
2. Je lis un peu de livres en japonais.
3. Je lis peu de livres en japonais.

この中に「間違い文」が一つあります。

そう「2」が間違いなのです。
原則的にun peu deの後には数えられる名詞を持ってくることはできません。
その代わりにquelques が使われます。

Je lis quelques livres en japonais. が文法的に正しい文となります。
またquelquesは「多くない」という事を表しているので、限定表現 ne --- que と仲良しです。

Avez-vous beaucoup de CD de variétés françaises?
 - Non, je n'ai que quelques CD. Par contre, j'ai pas mal de DVD.
フレンチポップスのCDってたくさん持ってる?
 - いや数枚しか持ってないよ。でもDVDは結構あるかな。

2009年8月31日月曜日

否定文を考える2

2009年8月11日の「比較を考える1 」にも書いたように、日本語は日本語には「マイナス」の表現があまり十分には用意されていません。

学習者が間違えやすいのが、以下のポイントです:
日本語訳をすると「否定文=マイナス」になるので、元のフランス語の文も文法的に「否定文」と考えてしまうのです。

1. Je bois peu de thé.
(ぼくはほとんど紅茶は飲みません)

2. Ma mère va rarement au karaoké.
(母はめったにカラオケには行きません)

3. Dans ce groupe, il n'a que des filles.
(このグループには女の子しかいません)

これらの文は自然な日本語訳では「否定文」になってしまいますが、文法的には全て(少なくとも日本語においては)否定のニュアンスをもった肯定文です。

1. の文は「多くはないけどほんの少しだけ」飲むのです。
2. では「頻度は高くないけど稀には」行くのです。
3. はneが入っているから否定文に見えますが、これは一般的には「限定文」と言われるもので、neには文法的な否定文を作る役割は持たされていません。
「女の子だけ」がいるのですね。

「肯定文」なので次のような受け答えになります。

Je voyage rarement à l'étranger.
 - Moi aussi, je préfère visiter mon pays tranquillement en voiture.
海外旅行はめったにしないよ。
 - ぼくも。車でゆっくりこの国を見て回る方が良いな。
(否定文ならば「moi non plus」となるはず)

Est-ce qu'il n'y a que des filles dans cette classe?
 - Oui, malheureusement, il n'y a que des filles. Mais, il y a de plus en plus d'hommes qui veulent faire du français.
このクラスには女性しかいないの?
 - 残念ながらそうなんだよね。でも男性の学習者は増えているよ。

「否定のニュアンスを持つ表現」と「否定文」は区別をしましょうね。
ちなみにne --- queの表現は否定文ではなく限定文なので、queの後の冠詞は変化しません。

2009年8月21日金曜日

形容詞を動詞にしてみよう!

gros(se):太っている
maigre:痩せぎすである(grosの反意語で褒め言葉ではありません「- マイナス」の形容詞です。誉める時にはminceを使いましょう)
rouge:赤い
blanc:白い
grand:大きい

これらの共通項は「形容詞」ということですね。
じゃあ「太る」「痩せる」「赤くなる」「白くなる」「大きくなる」とはどういうのでしょう。

もちろん、
devenir gros、devenir grand... と言うことはできますよ。
(英語では主にgrow fat、gain weightと言うようです)

フランス語では主に動詞を使います。

形容詞の語尾を少しいじって(多くの場合女性形に近い)ir を付けます。
これらは全て第2群規則動詞です。(finirやchoisirの仲間ですね)

以前にも登場した例文、
J'ai grossi de 2 kilos. だけでなく、
Les feuilles d'érables rougissent et jaunissent en automne.
(秋にはカエデの葉が赤くなったり黄色くなったりします)
Je rougis facilement quand je bois.
(飲むとすぐに赤くなります)
Wow, tu as grandi!
(大きくなったねえ)

ちなみにgrandirは「大きくなる」、agrandirは「大きくする」の違いがあります。
使い間違えてrougirする前に辞書で確認しておきましょう。できれば紙の辞書で。