2009年11月17日火曜日

carteの謎

フランス語は英語に比べて語数が少ないことは知っていますか。

英語の「中辞典」は収録語語数が平均80000語であるのに対し、フランス語は40000語前後です。
ということは、そう!覚える単語が少なくて済むのです。

例えば表題の名詞carteはどういう意味でしょう?
たくさんありますね。

1. 地図(carte de Paris)
2. 名刺(carte de visite)
3. 絵葉書(carte postale)
4. 証明書(carte d'identité)
5. トランプ(jouer aux cartes)
6. メニュー(carte, carte des vins)
7. その他...

共通することは何でしょうね。

そう、紙(現代ではプラスティックもありますが)で作られている四角い物なのです。
そうやって考えれば、一つのcarteと言う単語を覚えるだけで6倍おいしいということになる訳ですね。

フランス語ではcarte、ドイツ語ではKarte、ポルトガル語ではcarta、英語ではcard...
先祖はつながっているのですね。

14世紀末に出現した単語で「文字を書くための紙」を意味していたようです。
語源を同じくして派生したchartという語は、英語ではお馴染みですよね。
フランス語では余り使われることはありませんが、Charteと大文字で書けば「憲章」を表します。

語源学奥深し...