2015年1月20日火曜日

"chez"の不思議

フランス語には(日本語や英語と比較をすると)不思議なと言うかオモシロイ現象に出くわすことがあります。

chezがその一つです。

辞書を見ると「前置詞」と分類されています。
品詞分類上はà, avec, pour... などと同じということですね。

Je pars à(またはpour) Tokyo.
Je pars avec mes parents.
Je pars chez toi.(君ん家に出発する)

全部文法的に正しい文ですね。

じゃあ自分の家を出発する、ってどう言うのでしょう?
正解は…

Je pars de chez moi.
なんですねえ。

しかしJe pars de la maison.
とも言えるので、この二つの同じ意味を持つ文ではchez moi = la maisonと言う構図が成立します。
あれっ? chez moiは名詞なんだろうか?と言うことは下記のような文が作れるのでしょうか?

Chez moi est joli.

残念ながら、間違った文=非文です。
⚪︎ La maison est jolie. は正しいですよ、もちろん。

どうやら前置詞deとのみ併用可能のようです。
en face de chez vous
à côté de chez nous...

興味深いですね。