2015年2月2日月曜日

la confiture de fraisesかla confiture à la fraiseか?

"de"にはいくつかの用法がありますが、タイトルのla confiture de fraisesは「主原料のde」と解釈をされます。
いわゆる「いちごジャム」ですね。

閑話休題。
ほぼ日本語にもなっている"le café au lait"はどういった用法なのでしょうか。
la tarte au chocolat(チョコレートタルト)
la tarte aux pommes(リンゴタルト)
le pain aux raisins(レーズンパン)
le canard à l'orange(鴨のオレンジ煮もしくはオレンジソース)
これらも同じ用法です。
(à+le=au、à+les=aux... この文法事項は大丈夫ですね?)

名詞の後に置かれる"à"は名づけて「副材料(おまけ)の"à"」です。
コーヒーの主原料はもちろんコーヒー豆で、ミルクを入れなくても既に飲み物として成立しますよね。
タルトもパンも主原料は小麦粉で、鴨肉は言うまでもなく肉の名前です。

そこにどんなもので「彩り、香りづけ、味付け、をするのか」を"à"で説明するのです。

ミルク(lait)入り(à+le=au )のコーヒー(café)
レーズン(raisins)入り(aux)のパン(pain)
オレンジ(orange)の香りをつけた(à l')鴨肉(canard)

la tarte au chocolat(単数)とla tarte aux pommes(複数)の使い分けはそれをちょっと頭に浮かべてみてください。

チョコレートに複数の概念を感じますか?
数えられるチョコレートの映像がみえますか?
→NONですね。

りんごはタルトの上に固形で存在していますよね。
これが使い分けの根拠です。

ではタイトルにあるla confiture à la fraiseはどういう意味でしょう。
"de"は主原料なので「いちごジャム」ですね。
"à"なので「彩り、香りづけ、味付け」されたジャムとは何でしょうね。

そう、給食の時に出た「イチゴ風味の、イチゴ色の」おいしくないジャムのことです。

今考えると子供時代に飲んでいたオレンジジュースはどう考えても
le jus à l'orangeですね。
懐かしいな、バヤリース...