あの彼に言ったんですよ!
J'ai dit ça à lui.
上記の文が誤用であることはわかりますよね。
動詞の間接目的語が代名詞である場合は、その代名詞と一番関係が深い動詞の手前に置かれるのが通例ですね。
Je lui ai dit ça. となります。
Je vais lui dire ça.
Je lui dirai ça.
Je n'ai pas envie de lui dire ça.
も同様ですね。
でも強調したい時にはどうしましょう?文の最後に来ていないので既知の情報として扱われ、重要度は低くなってしまっています。そんな時に登場するのが7/12のblogにも登場した強調構文「C'est --- que ~」であるのはわかりますね。
じゃあ、C'est lui que j'ai dit ça. でいいのでしょうか。
この場合はluiが強制形でなく間接目的語であることをはっきりさせるためにà +代名詞の形を取るのです。
C'est à lui que j'ai dit ça. ですよ。
確か間接目的語のluiは「彼女に」の意味にもなるんじゃなかったっけ?
ご名答!その時には
C'est à elle que j'ai dit ça. となります。
ただこんな風に代名詞を使い続けないで
C'est à Sophie que j'ai dit ça.
と言えばよりわかりやすくていいのです。
大事なことは「言いたいことを誤解されないように相手に伝えること」ですからね。