2009年8月14日金曜日

前未来形の勧め

前未来形って知ってますか。
教科書には必ず出てくるし習っているはずなんだけど、どうやら人気がない様です。どうしてだろう...

あとよく聞かれるのが「本当に使うの?」「使わなくてもいいでしょ」

だめです!ちゃんと使って下さい。

活用は「複合形活用」です。
すなわちavoirまたはêtre + 過去分詞 という形を取る訳ですね。

「単純形活用」とは、動詞の語尾が主語に応じて変化するものを言います。
いわゆる現在形、半過去形、単純未来形、などがこれに当たります。
「複合形活用」とは、(êtreまたはavoirの)助動詞と活用させたい動詞の過去分詞の組み合わせで構成されます。
複合過去形、大過去形、前未来形、などがこれに当たります。

フランス語の「複合形活用」はよくできていて、活用させた助動詞の時制の時点に置ける完了を表すのです。
例えば複合過去(êtreまたはavoir現在形 + 動詞の過去分詞)は、「現在」という時点に置ける完了を表すのに用いられるという訳です。

J'ai pris mon goûter.(avoirが現在形です)

は、「今」よりも以前にprendre mon goûter(おやつを食べる)という行為が完了したことを表します。

現在形−複合過去形、半過去形−大過去形、単純未来形−前未来形
こういう組み合わせだと考えて下さい。

ということは、êtreまたはavoir単純未来形 + 過去分詞(=前未来)は未来の時点で完了したことを表すのに使われるのかな?

ご名答です!
この形を「前未来形」と呼びます。

A quelle heure tu reviendras ce soir, ma fille? Quoi, à 21 heures? On aura tous dîné.
Je te ferai signe dès que je serai revenu de France.
A 16h, le film aura probablement commencé. J'ai peur que tu rates le début.

「近接未来形」と組み合わせることはできません。
純粋な動詞時制ではないので、ね。

「複合形活用」を使いこなすことがステップアップのひとつの道です。