2009年7月12日日曜日

誰が?

Qui nous a offert cette bonne tarte?
(誰このおいしいタルト作って来てくれたの?)
  - Je vous l'ai faite.

このやり取りは何かがちぐはぐです。
何がズレているんでしょう。

日本語のレベルで言うと「助詞(てにおは)」がズレています。
答えの文をあえて訳すと「私それをつくりました」となります。

日本語学の世界では、一般的には「が」の前、「は」の後が重要だと言われています。
他の人ではなく「私が」作ったので、主語=「が」の前が重要で、そこにスポットライトを当ててあげないと答えとしてはズレていることになるのです。

ではどうするか?
フランス語の標準的な構文では主語を文末に持っていくことができません。
文頭にある「主語」は重要度はとても低いのです。(明日またこの「重要度」については書きます)

そこで登場するのが「強調構文」です。
大雑把に言えば、一番相手に伝えたい=需要なものをC'est 〜 qui / que の〜の部分に入れるのです。

で答えは、
C'est moi qui l'ai faite. となります。
もしくは、
Moi! と叫ぶとかね。